会社の清算とは子殺しのようなものだ。(最悪はもう来ないと思いたい)

まるまる一年かかりました。業務を終了したのが去年の7月で、会社の清算が完了したのが、今日になりました。
2000年からベンチャー企業を立ち上げて10年、日々の思いは失敗をしたであり、責任をいかにとっていくのかばかりでした。
出資といえども他人のお金をあてにしたビジネスはもうしないでしょう。これほど苦しいことはない。

ジャフコ、アジア投資、そうそうたるキャピタルが出資をし、企画書一枚が5億というお金になった。
新しい椅子、新しい机、新しいコンピュータ、そして、新しい社員。
湯水のようにお金を使って作った会社であり、計画通りにお金を使うのがミッション。
そうは簡単にお金なんて使えません。徐々に計画から遅れが生じる。
株主に対して、キャピタルに対して、説明することがメインの仕事で実際の業務は社員に頼ることになる。

もう、計画の崩れたベンチャーなんてのは資金繰りと、建て直しのタイミング勝負。
これを10年やれば欝にもなりますし、人を信用できなくもなります。

自分の持ちうる能力を活かしてそもそものカメラマン業に特化する。
今は広告、写真という業種も冬の時代だが、ベンチャーで重たいものを背負っていることに比較すれば天国のようなものだ。
だって動いただけはお金になる。

こんな生活をしてきて、今のfacebookであり、twitterでありのコンサルティングセミナーでやっている人をみるとまったく賛同できない。
部分部分だけを切りだして使い方をちょっと説明するだけ。ブームを煽って勝手なビジネスフィールドを創りだす。
実業は何ですか、何を継続的に社会に提供するのですか、
企業として、ビジネスとして、理念と目指すところが不明すぎる。

みていると、今稼げればいいという態度にしかみえてこない。
話題的にも不勉強極まりないと思うし、それだけ自信があるのであれば、ノウハウを教えるよりも自分で稼ぐほうがいいじゃないかと思ってしまう。
ここが潔くないロジックなんですよ。私が教えた事を守れば必ず稼げます。だから勉強代を支払いってノウハウを身につけましょう。

これって、facebookであり、twitterでありの日本流、ガラパゴス化であり、またしても遅れをとることになるんでしょう。自覚すべきです。広い目をもって、きちんと勉強することを。コピーペーストで意見をかくのではなく、きちんとスタンダードを作り、必要なだけのオブションを付加させる。そして共感をえられ、継続的な事業にする方法がきちんと設計されていなければならない。

全身に震えがきています。会社を清算するということは、会社を殺すことで、まるで子殺しをするような感覚です。
いかに今晩を過ごすのか、これがたいへんな作業です。